知人のこと その7

秘書的色気と命がけのスポーツウーマン。


その「二つの顔」の間のギャップは、女の私ですらぞくぞくするほどの危なさを感じさせるものがあります。


ただでさ、兄「秘書好き」の男性は多いはずなのに、彼女には単なる秘書を超えた複合的な色気があるとなれば、これはちょっとした通好みのお眼鏡にかなうんじゃないか、と勝手に想像すればするほど、そういう気配がまるでないことがいよいよ不思議です。


すごく親しいというわけでもなかったので、そのへんのことをぶしつけに聞いたりするのも気が引け、疑問は疑問の妻ついに解決することはなかったが、フファの出世Lが横行するような環境に何年も身を置いていて、しかもあのミニスカート姿なのだから、少なくともお誘いがまったくなかったとは考えにくい。


願わくは、ソファ常連の息子などとケチくさいことをいわず、せっかくならば大物狙いで直属の上司である社長さんとでも・・・と、そんなはしたない空想をする私をーとりわけ、もしそれが根も葉もないことであったのなら―どうぞまた、けたけたと明るく笑ってお許しください。

トラブルを避けるために

トラブルを避けるためにも"時間を決めて、ハウスに入れる"しつけをするのがいちばんよいのです。

そして、帰ってきたら、「よくお留守番できたわね、おりこうさん」と抱きあげ、スキンシップしてあげましょう。

オーバーなぐらいたっぷりほめてやりましょう。

犬はほめられたことで自信を持ちます。

このように、基礎のしつけは、無駄吠え防止にも役立ちます。

そして、必ず散歩に連れだし、ストレスを発散させてやることです。

飼い主が帰るまで、ハウスでおとなしく待っていたのですから、気分転換をさせなければ、犬は欲求不満に陥ります。

散歩はあなた自身のストレス解消、健康増進にもなりますから、たっぷり時間をとることです。

「今日は疲れたからや、め、た」などということがないように。

待っていた犬のことも十分考えてやりましよう。

知人のこと その6

私はさらに食い下がって「イースターのお休みは?」と聞けば「パラシュートの集中レッスンを少し受けて、その後はテニス」


―「じゃあ何、あなたの彼はスポーツってことですか」と思わず聞きそうになってしまったくらいです。


それなりにチャーミングで、にもかかわらず男の気配をまったく感じさせない女をみると、じゃあきっとレズなのかな、とわりに短絡的に想像する癖のある私ではあるが、ルーシーに関してはどうもそうでもなさそうな気がしました。


何といっても彼女にはとても健全な秘書的色気がむんむんと漂っています。


そして、そうかと思えばオレンジ色のジャンプスーツで男に混じって紅一点のパラシュート。

知人のこと その5

ところであんなに可愛くていい子のルーシーにどうも男の影がないことが私には不思議でたまらなかったのです。


週末といえばほとんど欠かさずパラシュートに明け暮れ、長い夏の休みはどうしてたと聞けば、「半分は両親の所有する田舎の家で過ごし、残りの半分は既に結婚して子供もいる親友の家族と一緒にモロッコへ行って来た」というようなことをいう。


それなら冬の休暇は、としつこくたたみかければ、「兄夫婦と一緒にスキーに行っていた」と、これまたつれない。


何でも子供の頃、親の仕事の都合でグルノーブルに何年か住んでいたことがあったが、その時期にスキーをうんと練習したとかで、どうやらかなりの腕前ではあるらしい。


なるほど。


あのパラシュート姿を見ている私には容易に信じられることです。

ビール工場の一角で・・・

この年、食糧難、物価高、住宅難は依然として続いた。


女性連続殺人の小平事件(12年)、嬰児大量殺人の寿産院事件、銀行員大量毒殺の帝銀事件など、衝撃的な事件も発生した。


うちつづく生活苦から、名古屋では、父親の治療費5万円を工面するため「命売ります」と胸にゼッケンをつけて広告する青年さえあらわれたそうです。


暮らしに疲れた人びとに、睡眠薬アドルムが、「平和の眠り・アドルム」といった、いまではとても考えられないような広告を打っています。


しかし、一方ではファッションに対する関心も徐々に出始め・・・


この年の五月、東京.神田の共立講堂で開催された戦後初のファッション・ショーは、4000人の観客を動員しました。


この時代にはまだ外壁リフォームのような技術はなかったように思います。


知人のこと その4

私にその情報を提供してくれた人は、そういう「モラルの欠如」にほとほと嫌気がさして、長年勤めたその会社を結局辞めてしまったのだが、彼女の予言では「あの息子が次期社長になった暁には、これほど発展したE社もあっけなく潰れるだろう」ということです。


「真面目で頭よさそうな社長さんなのに、そんな息子に会社を継がせることに危機感を抱いたりしないのかしら」


と私が尋ねたら、彼女は絶望のため息をついていったものです。


「結局親っていうのはね、みんな親馬鹿なのよ。あんなに自分にも他人にも厳しい人なのに、こと自分の息子となるとね、それはそれは甘いのよ。目が眩んじゃうのねえ」


その彼女が太鼓判を押してルーシーを褒めるのです。


「彼女は仕事もできるし、いい子よお」そうかあ、ルーシーはいい子なのか・・・。


とりあえずは彼女のルーシー評を信用して、そうして私は誘われるまま、パラシュートの見学にも出かけ、その晩は同じブルターニュにある彼女の友人の別荘に泊めてもらったりもして、何だかすっかり好意に甘えてしまったのです。

知人のこと その3

ソファの出世とは、これはつまり、権力のある上司と職場のソファでねんごろになることによって、出世がかなうという意味の表現ですが、


何でもこの会社では生真面目で勤勉な苦労人の社長に反し、重役を務めるその息子というのが筋金入りの女たらしのぼんぼんで、元モデルの美人妻がありながら社内で何人もの女性部下を、自室のソファに誘い込んでいるというのです。


もちろん「ソファ」を使う上司は彼だけにとどまらず、右で左で上で下で、この会社のソファはかなり有効に使われている、ということです。

知人のこと その2

そつのない笑顔、いわゆるOL的な服装の趣味(そういうものはフランスでも存在するのである)、対人関係におけるニュートラルな距離感、薄いけれど念入りに施されたメイク、そしてあの鈴の声・・・。


これら秘書職ならではの武器をほぼ完壁に備えたルーシーが、たとえばもっとアクの強いキャリアウーマンだったり気難しいアーチストだったり中性的な学校の先生だったりする姿はまるで想像がつきません。


そう、おそらく秘書という仕事は彼女にとっての天職なのです。


それはそうと、彼女の勤務するE社は、内部からの情報によると俗にいう「ソファの出世」というやつがかなり公然と行われているらしい。

知人のこと その1

ルーシーは世界的に名の知れた化粧品メーカーで社長秘書を務めるOLです。


紺色のジャケットにミニスカート、それもタイトのミニスカートというよりはプリーツとかフレアーとか、要するにそのきれいな脚をより強調するようなスカート姿で彼女は毎朝、一人暮らしのアパートからパリ郊外にあるオフィスへと通勤していました。


彼女の会社での働きぶりについて私はあまりよく知らないが、一代で世界的規模の会社を築き上げた辣腕家の社長にもう何年も仕えているのだから、きっとそれなりに有能な秘書なのでしょう。


秘書という職業は、日本語でもフランス語でもたぶん同じような語感があって、それはたとえぽ「秘書声」を使った電話でのなめらかな応対とか、書類の束をかかえてハイヒールで廊下をコツコツと歩くとか、地味なような派手なような貞淑なようなちょっとセクシーなような、つまり不安定でアンビバレンツな色気がある、そんなイメージといったらよいか。


ともかくもルーシーはまさにそんな「秘書タイプ」のお手本ともいえるような女性でした。

社会人のお勉強 その10

小集団活動が注目されるのは、わたしたちの国独自の参加方式をとり入れているからです。

「職場レベルの参加は、職場を構成する全員が直接的に参加するところに特徴があります。

日本的経営参加のひとつの方式として、これまでにもっとも多くの関心が注がれてきた領域でもある。

その仕組みや方法の多くは、かっての高度成長期に普及をみたものですが、第一次石油ショック以降の低成長時代の今日においても、むしろ活動の展開は活発です。

それは何よりも日常の仕事を通じて直接的に参加するというところに、参加への強い動機づけや根拠があるためである」(吉川栄一「日本的人事労務管理」)。

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